企業分析

木村化工機と澤藤電機 ストップ高まで買われた技術って?

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木村化工機と澤藤電機を簡単に紹介

株式会社木村化工機とは?

今回の技術に入る前に簡単にこちらの会社をまとめてみます。

社名:株式会社木村化工機 ※東証一部上場

設立:昭和25年6月9日

事業:エンジニアリング事業、エネルギー・環境事業部、化工機事業部、開発、工場

株価:522円(2019年11月19日現在)

時価総額:107憶円(2019年11月19日現在)

直近決算:売上↑ 営業利益↓ 経常利益↓

決算をみるとあまりよくないようですが、年度末に完成する工事が多いため、4半期ごとに変動する割合が多いようです。まだ時価総額を見ると割安に思えます。

澤藤電機株式会社とは?

次はこちらの会社になります。

社名:澤藤電機株式会社 ※東証一部上場

設立:大正8年5月10日

事業:電装品事業、発電機事業、冷蔵庫事業

株価:2,128円(2019年11月19日現在)

時価総額:91憶円(2019年11月19日現在)

直近決算:売上↓ 営業利益↓ 経常利益↓

いずれの事業も前年より悪化したうえに、為替の影響等もあってかなりよろしくないですね。時価総額を見るとやや割高に思えます。

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低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し燃料電池発電に成功!

木村化工機と澤藤電機 生み出された技術の概要

さてここから技術の概要を調べてみます。

こちらの技術は、木村化工機、澤藤電機、岐阜大学の共同で開発された

世界初の!

技術のようです。

低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し燃料電池発電にを作ることが出来ました!

って内容らしいのですが、IRが出ていますのでそれを簡単にまとめてみました。

・アンモニアは食品、製造、半導体、化学など多くの製造業で用いられており、工場から出るアンモニアを処理しないといけない。

・でも処理をするためには化石燃料(石炭・石油・天然ガスなど過去の植物や動物の遺骸が変化して生成した燃料)を使わないといけなくて、どうしても二酸化炭素や窒素酸化物が出てしまう

・でもでも今回、ヒートポンプ式蒸留法とプラズマメンブレンリアクター※水素製造装置(H2 Harmony) および燃料電池発電システムをコンバインドして、低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し燃料電池で発電することに成功した

とのことです。特に3つ目がよくわからないですね。。。笑

こうしたコンセプトは昔からあったが、実証されたのは世界初とのことです。

木村化工機の技術 ヒートポンプ式蒸留法とは?

こちらが、木村化工機の技術です。

アンモニア等の蒸留技術ですね。こちらの技術が生まれる前は、メタノール蒸留装置という装置だったようです。簡単に言うと

蒸気で加熱 → 蒸発した成分を冷却・凝縮し廃棄 ※熱エネルギーが大量廃棄

ただしこの際、加熱するために投入した熱エネルギーが大気中に放出されたままであったようです。この大気中に放出されたままだったエネルギーがもったいない!ということで生み出された技術がヒートポンプ式蒸留法だったようです。

蒸気で加熱 → 蒸発した成分を冷却・凝縮し廃棄 → ヒートポンプ取り付け   → 熱エネルギーを電力に変え温水へ → 加熱 → ・・・

こんな感じですかね。こうすることで従来よりもエネルギーを60%削減できたそうです。省エネルギー化の技術なわけです。

書いてて頭痛くなってきました。。。

澤藤電機の技術 ブレンリアクター※(H2 Harmony)とは?

澤藤電機の技術になります。

プラズマによって常温・常圧・無触媒でアンモニアから高純度水素を製造する技術

これがブレンリアクターなるものです。

アンモニア → プラズマ反応容器 → 水素 → 燃料電池 → 電気

超簡単に書くとこんな感じ。素晴らしい技術ですね。そもそも水素利用において、この液化アンモニアという物質は非常に有望な物質だったようです。しかしそれを活用して発電するのは相当困難を極めていたようです。それを解消したのが当技術であったと。

今回の実験の結果

簡単にまとめると

ヒートポンプ式蒸留法にブレンリアクターと燃料電池を組み合わせるとなんと

有害なアンモニアを、二酸化炭素も出さず、消費電力もゼロで処理できて、しかも発電までできてしまいました!

ということだと思います。

これによって、二酸化炭素の排出を抑えることが出来る、かつアンモニア処理システムの開発ができることになるようです。

アンモニア → ヒートポンプ式蒸留(アンモニアガスに濃縮) → ブレンリアクター → 水素 → 燃料電池 → 発電

というわけです。もともとヒートポンプ式蒸留法で出たガスを冷却・廃棄していたがそれを使ってプラズマの力で水素に変えて、それを電気に変えたって感じですかね。

環境にも優しい素晴らしい技術のようですね。

ちなみに木村化工機のヒートポンプ式蒸留法を使った装置は2020年から受注に入るようで、大型受注が決まれば株価にも影響を与えてきそうです。また澤藤電機のブレンリアクターも2020年から商用化を目指しているようです。

ということは、この2商品及び当技術が業績に影響を与えてくるのは

2020年から!

ということになりますね。

木村化工機と澤藤電機の今後の株価はどうなる?

木村化工機の月足チャート

木村化工機の月足チャートをみてみます。

完全に250円から650円くらいのレンジですね。ゆるやかにレンジ相場となっています。となれば現在の株価が522円ですので、650円程度にはなるかなという予想です。

澤藤電機の月足チャート

こちらのチャートは長期線で押し目を形成し、上昇トレンド入りするかどうかというラインです。2017年に大きく相場を作っているので、おおきな上昇とはいかないかもしれませんが、それでも思惑で上昇していきそうですね。

木村化工機と澤藤電機 今後の株価予想

今回の技術は世界初ということであり、期待の新技術であることがうかがえます。

環境に配慮されたとても良い技術です。

ただし、商用化は2020年から、ということみたいですので

業績に影響を与えるのは来期からということになります。

ですので、まずは思惑相場を作り、来期から実需を伴って上昇していくのではないでしょうか。

専門分野でないので、理解が悪く拙い文章になったことをお許しください。

それでは明日からも値動きおっかけていきましょう!!

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