本日はチェンジがストップ安となり、直近IPOが軒並み売られるという波乱の始まりとなりました。
チェンジ、マクアケ、フィードフォース、BASEなどマザーズバブルを牽引していた銘柄たちが一斉に売られました。当然DX関連銘柄も同じような動きをしています。
今回はチェンジが何故売られてしまったのかをテクニカル的に考察してみようと思います。※ウインテストがリバウンドした理由もあわせて書いてみましたので参考までに。ウインテストに関しては需給面での考え方になります。
なぜチェンジが売られてしまったのか、それは・・・
・時価総額がちょうど4,000憶円到達
・12,500円という節目に到達
この2点に起因していると考えられます。それでは簡単にご説明いたします。
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チェンジ(3962) ストップ安の理由
まずはチェンジの日足チャートをみてみましょう。
高値である12,780円をつけてから、一気に急降下しています。出来高の伴った大陰線は触ってはいけません。まだ下落トレンドが続くでしょうか、初心者の方はリバウンド狙いはやめておいた方がいいでしょう。
チェンジ(3962) ストップ安の理由①
さて、チェンジが急落してしまった理由のひとつ目は
「時価総額が節目の4,000憶円到達」
これです。株価の天井を見極めるには、節目となるポイントが存在します。特に時価総額はひとつの目標値になり、重要な指標です。
確かにチェンジは高成長で業績もチェンジしていたので買われるのは分かります。ただし時価総額が高すぎるという点も見逃せないポイントでした。
株価12,780円は、時価総額が4,032憶円です。ちょうど節目です。この時価総額ラインが機能するということは、やはり時価総額を基準にしている人が多いということです。時価総額が高いところですと100憶円ごとに節目がくるイメージです。小さいところですと5憶円ごとにくるイメージ。
株価を買う時や売る時は、絶対に時価総額を気にかけましょう!!
チェンジ(3962) ストップ安の理由②
そして急落してしまった理由のふたつ目は
「数字の節目である12,500円到達」
時価総額と同様に数字にも節目があります。人間がトレードしている分、キリのいい数字は節目となりやすく、同時に天井にもなりやすいのです。下で考察しますが、ウインテストも400円で一旦天井になりましたからね。
12,500円というキリのいい数字となってしまった以上、天井の指標になってしまうのは已む無しかと考えられます。
時価総額だけでなく、キリのいい数字にも注意ですね!!
・キリのいい数字に注意
・キリのいい時価総額に注意
チェンジの株価急落はテクニカル的に説明が出来ました。
高値で推移する株は魅力的ですが、一撃のかかと落としがあることを頭に入れておきましょう。
※ウインテスト(6721) リバウンドの理由
おまけの考察です。
ウインテストは400円あたりで天井となり、そこから下落していましたが反発しました。その理由をテクニカル的に考察してみました。
ポイントは信用買い残の多さと高値と安値の差です。
信用買い残が多い点は、以前の記事でもお伝えしていましたが、信用買い残が多いと株価は上昇しにくいものです。(将来の売り圧となるため)
信用取引は、資金の3倍までレバレッジをかけて取引できるので利益も損失も3倍です。
仮に400円あたりで信用取引を使ってウインテストを買ったとします。これが280円まで下げると、120円のマイナスとなります。パーセントにして、約30%です。となると3倍×30%ですので90%のマイナスとなり、ほぼ元本割れとなることがわかります。
元本割れすると追証となりますが、回避方法は追加入金か損切の2つ。
入金できる余力がなければ損切するしかありません。
そうなんです。
信用買いが損切するのがだいたい30%ライン。ウインテストも見事に280円付近で下げ止まり、リバウンドに転じています。これがわかれば一旦の押し目であることがわかりますね。あなたが売ったソコが底!という名言はおそらくこれを表していると感じています。
ただしリバウンドしてくるのは、しっかりした材料や業績連動があるにもかかわらず下げすぎている銘柄に限るという話ですので、全てに適用されるわけではありません。そこは注意してください。
ただしこの高値から30%下落という点は非常に使えるので覚えておいてください。
チェンジストップ安の理由とウインテスト考察まとめ
いかがだったでしょうか。
チェンジのストップ安の理由とウインテストのリバウンドの理由を考察してみました。いずれもテクニカル的に説明がつく内容ですし、同じ現象は今後も起こりうると考えます。
この事例を復習として使っていただき、今後の株取引にいかしていただけると幸いです。
本記事が参考になれば幸いです。なお投資は自己責任でお願いします。