■出来高を考えてみる
本日は、株と出来高に関して自分の考えを書いていきます。
- 出来高とは、売買の成立した株数のことである
とまあ単純に言葉だけをみると
へ~そうなんだと感じます。
しかし、
株に投資するうえで、この出来高は非常に重要な概念となります。
出来高が多いと活発に取引されている、少ないと誰も売り買いしたいと思わない
そんなイメージです。
基本的に、東証1部の大型株は出来高も多いため値動きが安定しています。
この値動きが安定というところが重要です。
出来高があまりにも少ないと(つまり買いたい人がいないと・・・)
売るに売れません!
これは非常に危険です。
新興市場の株に多いです。
もしそんな株を持っていて、何か悪材料が出てしまったとしたらどうでしょう。
売りたいのに買いたい人がいないので、売るに売れません。
そうして株価はどんどん下落し、損失が膨らむ・・・
ですのであまりにも出来高の少ない株はおすすめしません。
ここまでは皆さんもご存知の通り基本的なお話です。
ここから自分の出来高分析の考察です。
●出来高の多い、少ない、意味不明な動きは怪しさを盛り込む!
ここでは画像を載せて考察していきます。
まずはJQ上場の『ホープ』という株についてです。
なんと業績の上方修正だけで4連ストップ高してしまったお化け株です。
現在も上昇トレンドにのり、上昇を続けています。
ここでみていただきたいのは、6月~8月くらいにかけての株価の推移と出来高です。
※アプリはSBIのもので下が出来高を表しています。
4連ストップ高が終わった後、出来高も激減していますね。
通常は出来高が少ないと株価は下落していきます。
買いたい人がいないからですね。
しかし、このホープは出来高もほとんどないのに株価が落ちてこない
これは非常に違和感があります。
あるいは4連ストップ高の後の出来高激増により、この株価の水準の適性レンジを
定めたためともとれます。
こうした理由から、不自然なレンジウォークを続け、2000円をブレイク
してから更に上昇していきました。
※余談ですが、これもブレイクですね!
ここに株価の推移と出来高分析の重要性が見えると思います。
さて次は、マザーズ上場の『イノベーション』という株です。
こちらも新興市場ならではのハイボラの銘柄ですね。
ここで見て頂きたいのは、7月から8月上旬までの値動きと出来高です。
見ての通り、出来高が全くありません。
この間、不自然なストップ高をつけては下落するという怪しい動きもしています。
注目したのは、出来高がないのに緩やかな上昇チャートを維持している
という点です。
出来高がないと上昇していかないと先ほど書きましたが、出来高がないのに上昇
しているのは違和感があります。
そうして8月中旬の決算発表を機に、動き出したというわけです。
これも怪しい動きを観察していれば取れた銘柄ですね。
こうしてみると1500円から2000円のレンジで出来高が急増しています。
ということはこの銘柄の現在の適性水準はこのあたりではということも想像
できますね。
ほかにも
- ブレイク時に出来高が急増する
- ストップ安を連発する銘柄のリバウンド狙い時に出来高が急増する
- 底値圏での出来高急増はセリングクライマックスを意味する
- 出来高の急増している銘柄はボラやヒゲが出る
などなど考察していくと面白いことばかりです。
出来高というものは非常に重要になりますので
ぜひ皆さんも出来高を見るようにしてみてください。
それでは皆様に爆益ありますように。